2010年10月18日月曜日

DC trek その2

さて、前回の続きでDC trekで面白かった企業の話を書きます。

Microvest: Microtinance Institutionを対象としたFund to Fund。MFIの中から優良企業を抽出してDue Diligenceをして、Deal、というパターンはPrivate Equity (PE)と似ている。リターンやROEも教えてくれて勉強になった。最近はMFIを地域の商業銀行が買収するケースも増えているらしい。業界のトレンドとしては雨後の筍のように増えたMFIが淘汰されながら、CommercialでTraditionalなLendingとConvergeしていくのかもしれませんね。

Roschild: ロスチャイルドといえば財閥といった感じですが、ブティック系の投資銀行らしく、DCのオフィスはグローバルの資源関係のPFIを担当しているとのこと。資源関係のPFIは行政とも密接に関わるし、コンゴ民のような普通のビジネスではリーチしない国で事業を行う。ということで、ポリティカル・ソーシャルなリスクをいかにコントロールし、緩和していくかという話がアツかった。

GEF: 環境関係のビジネスに投資するPE。大手のPEと比べるとディールの平均額は低いのですが、アクティブに経営に入り込んでいる模様。さらに林業のように他ではやらないユニークな投資も取り扱っている。この林業の話が面白くて、10-12年の投資期間でアフリカの数カ国に投資しているとのこと。アフリカの森林は減少しているし、燃料・木材としての需要は大きいらしい。よく考えると木ってアセットとしては結構いけてるよな。今後のトレンドとしては、中国・ブラジルからの新興国に対する投資の増加を挙げていた。

このほか、AESという電力関係の投資(+事業)会社も訪れたのですが、セクター特化型の投資事業は強いな、と感じました。逆に今回訪れたようなアメリカに本社をおき世界中に投資する企業では特定地域への特化は難しいわけで、何が差別化要因になるかというと特定セクターへの専門性なんでしょうね。

2 件のコメント:

  1. 1800年代後半には、ロスチャイルドはRIO TINTOを支配していたみたいだから、今でも資源業界とは密接なつながりがあるんだろうね。

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  2. 大木が言うところのロスチャイルドの陰謀というのは本当にあるんだね。日本ではJBICや某商社と結構一緒に仕事しているみたいよ。

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