2010年9月30日木曜日

夏休み事情

夏に日本で知り合った@cloudgrabber氏の薦めもあり、バックパックで旅行しながら現地で働く人の話を聞く、というコンセプトで、インドネシア・シンガポール・タイ3カ国を回ってきました。同氏がBusiness Backpackerと呼んでいるスタイルです。具体的には何をやったかというと、ネットワーキングと、現地生活観察と、観光と、読書。

1.ネットワーキング
インドネシア・シンガポールではコンサル、ファンドに勤める方を中心に、Chicago Boothの先輩や、知り合いに紹介してもらった方とお会いすることができました。現地のインフラ・クリーンテック関係の投資・事業状況や、ポストMBAの付加価値の生かし方、ネットワークの作り方など数多くの示唆を得ました。特に印象深かったのが、シンガポールの起業家に対する手厚い支援(資金援助を含む!)に関する話や、ファンド起業家達のアツい事業戦略。直前でどたばたとお願いする形になってしまったものの、現地に行くとさらに他の人を紹介してもらったりと、思った以上に収穫がありました。来年の夏も絶対にやります。


2.現地生活観察
途上国に行く際の最大の関心事項は、その国の人がどういった生活をしているか、というもの。もちろんサンプル数が激しく少ないですが、それでも、統計やレポートで調べられる数字やファクトを、実際の生活を見て直感的に補完していくのが望ましい、と思っています。現場で得られるインサイトというのはかけがえのないものですしね。ということで、街歩き・村歩きが面白い。各国を見ての印象としては、ミドルクラス(もしくはそれより上位の皆様)のパワーはやはり力強い、ということですかね。アホみたいな結論ですが、もう少しじっくり見ないと分からないことが多そう。


インドネシアのスーパーマーケットはこんな感じ。ラマダンでしたが人でごった返している。


シンガポールに新しく出来たカジノ(Hotel Suns)の外見はビザールですが、中に入ると凄く楽しい。ショッピングモールや展望台といったファミリースポットも充実。


タイの農村は豊かですね。でもコレじゃ耕作機械入れなそうだな。

3.観光
もう出来れば観光したくないな、と思いました。ドラクエじゃあるまいし、昔の遺跡には特に興味もないなぁ。やっぱり今生きてるものを見たほうが楽しいですよね。休みがあるならリゾートでゆっくりだ。もしくは美食に命をかける。


と、いいながら、ジョグジャカルタ・ボロブドゥールは素晴らしかった。


半日しかいなかったですけど、やっぱりビーチで読書ですよ。


ということで、色々歩き回ってみましたが、最終的には仕事中もシカゴでもあまり出来なかった読書に時間をあてるようになっていきました。ひたすら小説を読めるのは幸せだなぁ。と、いうことでアウトドア系のひきこもり、といった旅行でした。

2010年9月27日月曜日

秋学期のクラス

Biddingも終わり、秋学期の授業確定。2年生の間は「新興国での事業開発」という将来のキャリア目標に向けて、EntrepreneurshipとFinance、Strategyと幅広く取っていくつもり。8月の半ばに何日間かかけて授業のレビューと目標設定を行い、結構細かく取る授業の検討を行って、良い感じの作戦が出来上がった。

今学期は結果として技術経営関係のクラスが多くなったが、昨年一年かかった基礎授業の履修を終えて、漸く応用クラスにたどりついた感じ。楽しみすぎて盛り上がっています。

1. Strategy Development
新しいビジネスモデルの開発と拡大のための戦略を扱うクラス。既存市場への参入(例:Dell)と、新規市場の立ち上げ(例:Walkman)の双方を取り扱う。時系列で見ても初期の事業開発から中期の拡大期までわりと幅広く扱いそう。この授業の面白いところは、HBSのケース(=既に実社会では結果が出ているお話)のみならず、現在発展中の(=つまり、どうなるかわからない)ビジネスも、報道や企業データベースを活用して分析するところにある、らしい。

2. Clean Tech Lab
クリーンテック企業・研究所と組んで、グループで事業戦略を立案するクラス。シリコンバレーほどではないが、シカゴにもクリーンテックの優良企業・研究所は数多くある。何しろ、シカゴ大とIIT(イリノイ工科大)があるからね。ということで、Hands-onの"Commercialize"経験が積めるこの授業はかなりアツい、と思う。

3. Managing in Organization
組織内でのリーダーシップを取り扱う「ソフト系」クラス。アプローチも経済学系というより社会学系でかなりフワっとしている感じではあると思うが、どうでしょうね。ちなみにシカゴ大は社会学も歴史的にかなり強かったりします。

1年生のときに感じたが、秋学期は結構忙しい。リクルーティング関係、学生グループ関係の活動もかなり激しく入ってくる。その中で、ワークロードが重いとされているLabコースを入れてみたので、相変わらず激しい学生生活になると思います。Emerging Markets関連の活動についてはまた後ほど~。

2010年9月18日土曜日

夏休み終わり!

夏休みが終わりに近づいてシカゴに戻って来ました。どうもインターンの関係であまり新ネタを報告するタイミングが無かったのですが、夏の間のtake awayをまとめると以下の通り。

1.インターン
ポストMBAが良く行きそうな会社2社でインターンをさせてもらいました。仕事の中で、思考法・アプローチの仕方を徹底して訓練することで、漠然としていた自分の思考過程を、プロセス化出来るようになったのが良かったです(抽象的ですが)。これは仕事のみならず人生全般に使えそうな気がする。担当した業界も自分が関心をもっている「広義の」インフラ関係で、かなりの知識を蓄積できましたし。

そして何より、この業界で何年も働いている先輩方にもまれる中で、自分の仕事の仕方やコミュニケーションの取り方について、良い意味で自信が持てるようになったことが良かったと思います。

2.ネットワーキング
新興国の事業開発関係の先達を中心に、多くの方と話をする機会を得ました。新しく(独立して)事業を立ち上げている方(もしくはこれからの方)が多かったのですが、事業のコンセプトや展望を聞き、議論をする中で、自分のキャリアプランが凄いスピードで強固なものになっていくのを感じました。知り合いの紹介や、コールドコールに近い状態で話を聞きに行くのはかなり緊張するし時間がかかるプロセスではあるのですが、それ以上の価値はある。

3.旅行
インドネシア、シンガポール、タイ、と半分休暇・半分ネットワーキングで2週間ほど旅行をしました。バックパックに革靴とちゃんとしたシャツを入れて歩き回るというのも異常な感じでした。良く考えるとこうして何も考えずにのんびりできる日々も久しぶりなので、しっかり充電。写真と簡単な感想はまた別にまとめようと思います。

と、いうことで、MBA2年目がもうすぐ始まる。来週は、Student Groupの活動を中心にもう既に色々なイベントが詰まってきている。この1年を昨年以上に充実したものとしたいっす!今、かなりワクワクしています。やるで~。