2009年10月31日土曜日

Mid-term

今週の月曜からMid-termが始まり、来週の水曜日まで続く。それぞれ5回×3時間の授業の復習、といった色合いが強いので普段の宿題の延長、といった程度ではあるが、成績に直接影響がでるので気は抜けない。今回の4つの試験は全てCheat Sheet可、ということで、皆それぞれ一枚紙に授業のポイントをまとめて試験に持ち込んでくる。この仕組み、日本では聞いたことがないけれど、生徒はしっかり習ったことを復習しないといけないし、試験自体も暗記力よりも理解力と応用力が問われるものになるので、かなり学習効果が高い。試験勉強にかける時間は少なくて済むが、試験自体は、Cheat Sheet無しの暗記力確認テストの方が基本的な問題しか出せないので余程楽である。


昨日の試験は特に3時間ぶっ続けという鬼のような試験で、普段と違う種類の集中力と脳を使ったが、これから2年間、3学期ごとに中間・期末と受けると考えると先が思いやられますな。

もちろん、プロジェクト(レポート)で評価する授業も結構ある。先週は統計の授業のプロジェクトのネタ出しをしたが、アメリカの貿易と労働市場をやるつもり。修士論文の二番煎じだけど、データが豊富にあるので楽ですな。グループプロジェクトなので恐らくは統計分析と個別のセクターのケースをあわせて提出することになるだろう。それから、来週の月曜日までにWealth of Nationsのプロジェクトのプロポーザルを出さないといけないのだが、これについてはエジプトの企業のミクロデータをIFCのウェブサイトで入手したので、それでガリガリ分析すればいいかなと思っている。

いずれの授業も最終プロダクトの提出のみならず、ちゃんとベンチマークをしてくれるし教授も相談に乗ってくれるので助かる。まぁ、あまり時間はないし優先順位は低いので、短期間で結論までもっていくための計画を作る力が最も強く求められているようではある。

ということで、ようやく何も無い休日が来て一安心。

2009年10月29日木曜日

米パブリックセクター考

先日のDC trekで仲良くなった1年生のひとりに、米商務省を退職して、行政関係のコンサルを目指している生徒がいた。引き続き行政に関わりたいのであれば、辞める必要ないんじゃないの?と思い色々話し込んだが、どうも行政の仕組み自体日米で大きな違いがあるようだ。分かっていはいたはずだが。

一部の省庁ではHRなどの機能を全てアウトソースしているほか、特に国防関係では技術開発の多くをコンサルに依存しているらしい。組織運営もしくは組織のコンピタンスを外部に委嘱するというのはすごいが、実際に過去にコンサル会社が開発したコンセプトのうち幾つかは、軍関係やNASAの仕事から来ているとのこと。そりゃコンサルのやりがいもあるわけだ。「日本では行政が外資系コンサルタントにアウトソースするというモデルはフィーの点から有り得ない」みたいな話をしたところ、優秀な人材をパーマネントで雇うよりも、必要な時にコンサルにアウトソースしたほうが、コストは低くつく、とのこと。成る程ね。

恐らくアメリカではPublicとPrivateのjob marketの統合が進んでいると思うのだが、Public Sectorの雇用体系の柔軟性というのは日本でも非常に大事だと思う。ビジネスをやっていても公共の仕事(国際協力含む)に関心を持っている人はいるが、まだまだ日本のマーケットは人材の有効活用には程遠い状況にあると思う。

2009年10月27日火曜日

Youtuber

ドラクエが現実世界より便利な点は幾つかあるが、自分のHPが分かるっていうのは良い。現実世界では自分がどの程度疲れているか実は良く分からない上に、ギリギリまでストレッチしたいと思うのである。ということで、昨日は気付いたら8:30頃に寝ていて久しぶりに良く眠った。

Youtubeとitunesがあって本当に良かったなぁと思うのだが、エジプトに行っていた頃はそもそもダイアルアップでネットにつなぐことすら一苦労だったし、Youtubeもそれほどポピュラーでは無かった。渡航して4ヶ月くらいの頃、日本人から借りたセカチューDVD(テレビの方)を見て、第3話目くらいから号泣したもんなぁ…。

僕の理解では大体海外生活は3ヶ月目位が山場なのである。今週からはMid-termも始まったしな。去年一年間を経験して良かった。やらなくちゃいけないコトが山ほどあってもテンパることが無くなったな。まぁ、Youtube見ながら頑張ります。最近はこればっか見ているんですが↓



こんなのTVで流していいのか。

2009年10月25日日曜日

DC trek!

いやー、ということでWashington DCに行って来ましたよ。また少しですが、目指すものに近づいた気がします。一日目は、世界銀行・IFCで日本人のオフィサーにお話を伺う。これが世銀のオフィス。感無量です。
そして同じ通りを歩いていくとIFCがあります。キャリアについて、就職活動について話し込む…。
二日目は、シカゴの学生達とEmerging Private Equityを中心に数社を回る。今回はFirst Touchということで、基本的な情報に終始してしまった(人数も多かったし)が、アフリカを中心にFor Profitのファンドを運営している(!)会社や、Energy分野(発電・配電)で各国に投資している会社など、ビジネスモデルも様々。但し、基本はインフラである。バックグラウンドとしては、途上国の国営企業の民営化と資源価格の高騰にある。だとすると、モデルとしてのサステイナビリティ、今後の成長のポテンシャルはどの程度なのか。Investmentという手段とは別に、コンサルティングはビジネスとして成り立つのか(多分成り立たない)?など、知りたいことは山ほどある。また来よう。

観光は、夜にちょっとだけ。これが有名なホワイトハウスですよ。朝に予約すれば中に入れるらしい。何か大きい家、という感じでした。
その隣には財務省Dept. of treasury があります。そして、その対面には、
Bank of AmericaとPNC Bankが…。日本的な常識としては、これは有り得なくない?これがMarket至上主義の実態ですか?と思ったのだが、DCに在住していた友人に聞いても「ただの支店だと思うよ~」とサラリ。うーん、良く分かりません。

とにかく、10年くらいかかりましたが、ようやくここまで来れたか、と感無量でした。とはいえ、課題は山積み。今後のEmerging Marketビジネスの動き、自分のキャリア上のフォーカスの仕方の戦略など、考えないといけないことが沢山ある。印象的だったのが、エネルギー関連のPEのパートナーレベルの方のコメント。「Emerging Marketって何?もはや、メキシコやブラジルはEMでは無い。そこで課される仕事は先進国(彼の言葉ではWestern Countries)と同じだよ。」…となると、EMというエキスパタイズ自体、有り得なくなる、ということか。確かに、そうかもしれない。

Chicago Booth 日本人非公式HP

僕はいつも真面目ですが、さらに輪をかけて真面目に宣伝をさせていただきます。Chicago Boothの日本人学生で綴るブログが出来ました。MBAに関心がある方は是非見てください。僕以外のまともなMBA学生の人物像が浮かび上がってくることでしょう。でも、もちろん僕も投稿しています。

http://chicagoboothjapan.blog89.fc2.com/

ついでに、僕のブログからも数少ない友人に勝手にリンクを貼りました。迷惑だったら言ってくださいね。ところで、↑のブログ、タイトル変えたほうが良いと思うんだけどね…

2009年10月18日日曜日

Patagonian

今日はリンカーンパークまで遠出して、冬物を大量に仕入れてきた。まぁ、最寄の地下鉄駅から3駅なので、遠出というか高円寺~新宿くらいの感覚ではあるのだが、最近学校と家の往復と、徒歩でいける圏内での食事くらいしかしていないので遠出した感がある。

と、いうことで、パタゴニアで「シカゴの冬を耐え抜けるしっかりしたジャケットをくれ」とお願いしてダウンジャケットを買った。見た感じでは、冬山用のジャケットを除いて一番暖かそうではあったが、アングロサクソンの肌の厚さを考えていなかったなぁ。彼らが大丈夫でも、アジア人が大丈夫かは分からない。今日も半そでの人を見かけたが、どうなっているのか知りたいね。

ついでに良いバックパックと帽子もあったので購入。馬鹿みたいにパタゴニアの人である。日本と比べて安いというのもあるが、相変わらずデザインがよろしい。

特に帽子については、出来れば着たく無いのだが、不幸なことにシカゴの冬は帽子無しでは耐え抜けないらしい。僕は頭がデカい(そして中身も詰まっている)からか、ニット帽を被ると新興宗教の人か、病院から出てきた人みたいになってしまうのである。今日買ったものはそんな中でも大分ましなほうだろうと思う。そう信じたい。

さて、宿題をやらなきゃね。今学期の授業の中で面白いのはミクロ理論。何でそんな授業が面白いのか、という感じだが、教授がすばらしい。人生をやり直せるのであればこの授業を学部時代に取りたかった。ところで、Marginalという言葉を限界と訳したことで経済学の難易度は20%くらいアップしているんじゃないかなぁ。

2009年10月17日土曜日

Public Speaking

今週は異常な忙しさで、久しぶりにガチの集中力とタイムマネジメントを試された感じがしたが、その中で一番感銘を受けたのがPublic Speaking Clubのミーティングだった。このグループはinternationalの割合が多く、さながら英語塾の様相を呈しているのだが、皆で前向きに英語でのコミュニケーションに取り組んでいこうという雰囲気が素晴らしい。

今回スピーチをしたブラジル人は、Public Speakingについて、ネイティブを含め皆がどれだけ苦手意識をもっているか、そしてそれを克服することがいかに大事かを話したのだが、恐らく英語のレベルでは僕と同じくらいの彼が、丁寧にスピーチをする姿は印象的だった。話の構成、多彩なQuotation、デリバリーを考えるとかなりしっかりとした準備をしてきたのではないかと思う。

その彼のスピーチで紹介されたギリシャのペリクレスという哲学者の格言が、今の我々の心境を如実に反映していた。

"Those who can think but cannot express what they think, place themselves at the level of those who cannot think."

恐らくは彼もこれまで伝えたくて伝えられないことが山ほどあったのではないかと思う。言葉の意味する内容とは逆に、何となく勇気付けられた。何度も同じことを書くようだがコミュニケーションについては、少しずつ進んでいくしかないし、少なくとも前向きな姿勢は外から見ていても好意をもてるものなんだな、と思ったミーティングでした。

2009年10月12日月曜日

待ってろよDC!!

僕の所属しているEmerging Market GroupというグループがDCに企業訪問に行くということで、レジュメと志望動機を書いて応募したら、見事にメンバーに選ばれた!!直前に友人から落選したよ~というメールがあったが、恐らくは結構な倍率だった筈。まぁ、Booth内での選考ではあるが、気合とちゃんとした志望動機があればネイティブと戦っても勝てるんだということが証明されたな。ククク。

DCといえば、国際機関、Emerging PEなど前々から関心をもっている機関や会社が山ほどある。ネットワークを作って業界を知る千載一遇のチャンスである。加速度的に忙しくなってくるが、この2ヶ月の踏ん張りはあとに絶対響く筈。

2009年10月11日日曜日

Recruiting, recruiting, recruiting...

何が忙しいって就職活動の準備が忙しい。アメリカ人は来年の夏のサマーインターンも含め、2年間みっちり就職活動の準備をする。僕はといえば幾つかのオプションを考えているのだが、恐らくは転職にこれだけ時間をかける機会は人生で二度とない。レイオフされればあるか。二度とないことを願いたい。

恐らく我々のtuitionのうちかなりの部分がrecruitingに充てられているのではないかと思うが、それ故に就職関連のファシリテーションは素晴らしい。先週はほぼ毎日Lunch on Learningがあって、コンサルが実際のケースの説明をしたり、Career Trekの説明があったりと充実している。また、2nd yearやCareer Coachに相談をしたり、学校が主催するイベントでResume(日本で言うと履歴書ですな)のチェックをしたりという個別指導体制も行き届いている。

相変わらずアメリカ語には苦戦しているのだが、そうはいっても超高度なコミュニケーションを求められる企業文化の中で鍛えられた日本人の対人能力と、論理的思考能力はまぁ、それなりに誇れるものではある。惜しむらくは、表現力の不足。前職で「こりゃいけるな」という書類を作って上司にみせたところ、てにおはばかり指摘されてヘコんだことが多々あったが、それと同じ感じのヘコみ方。結局書類にしてもプレゼンにしてもデリバリーの仕方が評価の内訳の6割以上を占めていることは確かである。というよりも、バッターボックスに立たせて貰えないのだ。

ということで、僅かな感触と、大きなギャップを目の当たりにしながら、日々精進しています。

2009年10月8日木曜日

ちゃんと自炊してますよ


昔住んでいた社宅はイケてない電気コンロだったということもあり、ご飯を炊く以外、3年間一度も自炊しなかったのだが、アメリカのコンビニはサンドイッチとスープしか売ってないし、スーパーのデリは高い上まずい。外食にしても日本みたいに気が利いてサクッと食べられる定食屋もそんなに無い。ということで、自炊が一番金がかからず、時間もかからないのです。野菜切って肉と一緒に炒める程度であれば20分くらいで一通り終わるしね。ただ、面倒な時は食事を忘れるというデメリットがあるが。

ということで、1週間に1回、スーパーで食料品を買って自炊しています。料理の費用対効果(うまさ/かける時間)を追求しつづけているので、その点については自信あり。これまでの研究の成果は以下の通り。

○日本より安くてうまい食材
 肉(牛肉も鶏肉も良い。写真のステーキは2枚で$1.85)
 ブロッコリー、ジャガイモ(硬くて調理しやすい)、マッシュルーム、レタス系、アスパラ、トマト
 卵(6個で79¢。やばい。)、チーズ、ベーグル、冷凍食品(種類も豊富。)
△日本と同じ程度の食材
 玉ねぎ、ピーマン、米、しょうが、キャンベルのスープ、ベーコン、キャベツ
▲日本より高いが簡単に入手可能
 干ししいたけ、みりん、しょうゆ、料理酒、そば
×まずい(もしくはまずそう)
 にんじん、ネギ、ソーセージ(何故か激マズ)
☆食べたい
 ラーメン、居酒屋メニュー

ちなみに、お米は白米だけで炊くとべちゃっとしてしまうので、胚芽米とMixすると丁度良くなります。魚はまだ買ったことがないがバラエティーが少なすぎますな。前は調子にのって煮物作ったりしてみましたが、もはやそんな暇は無くなって来た。週に4回しか授業が無い奴がどんだけ忙しいんだよ、と思われるかもしれません。私もそう思っていました。ですが実際のところ、睡眠時間削ってます。また今度書きますが。

2009年10月5日月曜日

これはすごい

今日はアカウンティングのStudy Groupだったが、僕を除く3人が凄すぎて面白かった。ひとりは、毎日7:15に学校に来て勉強をしている元財務コンサルタント。財務諸表の分析は激しく的を突いているし、深い。もうひとりは、MBAに来る前に完璧なキャリアリサーチを終えていて、27にして自分の性格と好きな仕事を分析しつくしているcoolなメキシコ人。発言は常に的を得ていて鋭い。ぶっちゃけ打ち合わせの最中に逃げ出そうかと思ったが、一緒に帰りながら、彼らについていくことが出来れば、また違ったステージにのし上げてくれるかもしれないな、と感じた。

加速度的に忙しくなってきています。シカゴと某国で事業をもっている企業に対するコンサルプロジェクトに応募したら、何の間違いか5人のメンバーの中の一人に選ばれてしまった。秋学期の間だけとはいえ、これはヤバい・・・。

2009年10月4日日曜日

Cosmopolitan

シカゴは留学生の比率が38%と他のMBAに比べても非常に多い。但し、その内情を見ると、アメリカで長い間住んでいた人たちが驚くほど多いのに気がつく。いわゆる"Brain Drain"、途上国の優秀な人材の海外流出をアメリカから眺めるのは面白い。

彼らが極めてindividualisticなのには驚く。留学というとどうしても明治~昭和初期の「国費留学」による海外の知識の習得と、国家への貢献のイメージが強い人が結構多い。アメリカにいると多少センチメンタルにナショナリスティックになる気持ちも分かる。ただ、これからはCosmopolitanの時代なのだ。Logical thinking, English, Adaptability, Financeというツールを駆使することができる人材がWorld Classで勝負できるのだろうと感じる。お国への還元をするかしないかは、それが出来るようになってからの話なのだ。

ところで、Adaptability、どんな環境でも適応でき、ネットワークを広げることができる能力は僕が前働いていた職場では極めて激しく鍛えられます。今になってそれに気付きましたが、本当に感謝です。

2009年10月1日木曜日

Student Group


一日に40通以上メールが来る。まぁ仕事をしていた頃と比べると半分以下にはなっている気がするが、宿題やイベントのメールを見逃すと大変なことになる。ということで、Gmailに大学のメールを自動で転送するよう設定し、フィルタとラベルを駆使して授業、recruiting、student groupなどで整理をしたら多少すっきりした。iPhoneからもメールチェック出来るし。

必要事項は手帳に書き込む。結局メールの管理と日程の管理は日本にいるときのままだなぁ。まぁ、仕事をしながら数年間かけて編み出した管理方法に勝るものはないか…。ローテク人間です。

大量のメールのうち大部分が学生グループからのお誘い。学生のグループを大別すると、Career Focus, Project Focus, Region Focus, Socialの4種類のクラブがある感じ。Career Focusグループでは2年生が1年生のサマーインターンの相談に乗ってくれるし、Project Focusのグループでは実際の企業に入っていって仕事をすることが出来る。こういったグループで「生の」そして質の高い情報に触れることが出来るから、アメリカにわざわざ来る意味があるのだ。

と、いうことで、学生のグループでは、Emerging Market Group, Entrepreneurship & Venture Capital Group, Management Consultant Group, Public Speaking Groupに入る。大体シカゴにいる間にやりたいことをrepresntしているな、このグループ群。あとは、Chicago Global Citizensというグループが、ハイチやセネガル、マリでプロジェクトをやっていて面白そう。12月に現地に行かなければならず、Career Trekを優先したいので結構迷っているが…。何れかのグループでCo-Chairが狙えるといいんだけれどね…。政治活動を始めるかな。

写真はBBQ。Korean vs Brazilian BBQということで、楽しかった~。僕は煮物を作っていきました。評判良し。