2009年9月30日水曜日

やりたいことをやろう

月曜日からシカゴは急に寒くなって来た。9月の半ばまでは東京の気温と大して変わりがなかったのだが、俄かにスウェットかフリースレベルの上着が必要に。と同時に秋学期の予定も大体固まり、気持ち的にもようやく余裕が出てきた。この2週間余り、多少overwhelmingな感じだったからな…。

アメリカ人との人間関係も少しずつ慣れてきた。「こいつ面白そうだな~」と思う人たちと自然と仲良くなれる。日本と同じか、それ以上だ。今日もいつも授業でキレのある発言をする奴から、「一緒にstudy groupを作ろう」と誘われ、その後瞬く間に5人のグループが出来上がった。いい感じだ。

結局コミュニケーションというのはnon verbalな部分が多いのかもしれないし、思っている以上に自分の考えていることは伝わっているのかもしれない。アメリカ人は日本人と比べてあんまり相槌を打たない(子ども扱いされない限り)から、反応が良く分からないんだよね。ただ、億劫になっているのはこちらなのかも知れない。シカゴでは、Cohortという60人くらいのクラスがあって、コアの授業は一緒に受けるのだが、そのひとりから、「Cohortで最初に話したのはKなんだよね~。」みたいなことを言われて、あぁ、そういうのって印象に残るんだな、日本と同じだな、と感じた。親しみのこもった笑顔や、あ、つながってるんだな、という感触はコミュニケーションに苦労している分、うれしく感じる。

気持ちに少し余裕が出てきたところで、やりたいことをやろうと強く思った。MBAの面白いところは、皆全く違ったバックグラウンドと将来の夢を持っていて、それに基づき2年間、自分だけに忠実に生きることが出来ること。シカゴのモットーのひとつは"Challenge everything"という多少バカみたいなものなのだが、何でもやってください。学校はサポートしますよ、という雰囲気があってよい。ただ、気をつけないと、右向け右、になってしまったり、つい楽なことをしてしまいがち。授業にしてもstudent groupの活動にしても、本当に魅力的な機会に恵まれているが、自分のやりたいことだけをやらないと、あっという間に2年間過ぎ去ってしまいそうだ。と、いうことで、"get out of your comfort zone"と"don't follow the herd"が最近の行動規範なのである。

2009年9月26日土曜日

本格的に授業開始

9月一杯はLEADというコアの授業(≒新人研修)だったが、昨日から本格的に授業開始。そして今日も月曜日のユダヤの休日の振り替えで学校に。今学期は統計、ミクロ経済学、会計に加え、今日最初の授業があったthe Wealth of Nationsという開発経済学のような講座を取った。会計は財務諸表を分析するAdvancedコースなので、これだけは力を入れないといけないと思うが、あとはある程度バックグラウンドがあるのでそれをうまく活かしつつ…といった感じだろうな。

それぞれの授業では、グループを組んで勉強することを推奨される。昨日・今日とも面白そうだな~と前々から思っていた人たちとグループを組むことが出来たので、足を引っ張らないように頑張ります。特に今日のコースではBCG出身の切れ者Eと、スタンフォード→コンサルとキャリアを歩んできて、教育セクターのNon-Profitに興味を持っているSと3人でグループを組むことに。

アフリカでの実務経験と、日本の大学院での研究をいかにMBAの授業でフィードバックするか。知識ではなく、発想・考え方を問われるシカゴでの大きな挑戦である。

ネットワーキング(=飲み会参加)については、ここんところ少しペースダウン。新しい「出会い」にも多少疲れてきている感じだが、まだまだ面白い人が沢山いそうだ。

2009年9月23日水曜日

Aquarium

気の抜けない日々が続いています。金曜日から通常の授業開始。予習してます。先週の土曜日は水族館でディナー、1年生全員が招待された。シカゴの郊外にある水族館なので、ダウンタウンの夜景が素晴らしい。

食事は極めて質素なものだったが、魚をながめながら雑談に花をさかせるのもなかなか良い。ダンスフロアなんかも用意されている。こういうことは日本では出来ないですよね。前にシカゴに来たときも、図書館の最上階にある巨大ホールでレセプションが催されたが、シカゴのPublicとCommunityの近さ、そしてそれを実現する建築物にはいつも驚かされる。


2009年9月18日金曜日

疲れましたな

いやー、今週も無事、1週間が終わった。疲れましたな。

日本にいるときの労働時間と比べ物にならないほど実働時間は少ない筈。しかしながら何なんだこの疲労は。エジプトにいるときも同じような疲労を感じていたっけなぁ。

シカゴの授業は面白い。俺がバカだからかわからないが、日本の大学(まぁひとつしか大学行ったことないけど)はあまり「新しい概念や理論を理解するプロセス」を丁寧にフォローしてくれない気がする。シカゴでは分からなかったら質問をする。講師と生徒との間での相互の確認のプロセスがしっかり出来ていて、良い。hesitateしないアメリカ人の気質、という以上に、大学側も、生徒に対して、質問や発言を通じた授業運営への参与を求めている。今日は授業を受けるにあたっての心構えについてのレクチャーがあったが、そんなことが印象に残った。

僕は1回の授業で1回、出来れば複数回、必ず質問するようにしているので、気が抜けない。大人数の会議みたいだ。そうやって3時間の授業もあっという間に過ぎ去っていくのである。

とはいえ、本当に疲れた。何か日常生活でのありえないミスが目立ってきているので、休み時だな。問題は、うまいストレスの発散方法が無いこと。飲み会=英語のグループディスカッションですからね…。

2009年9月17日木曜日

Int'l Development Lunch

火曜日にはカリフォルニアでnon-Profitの財務コンサルティングをしていたDと、コンサル→教育セクターでの仕事に関心を持っているSを誘ってInt'l Development Lunchを開催。アメリカのnon-Profit、emerging market関連の求人市場はデカい。Boothにも探すとemerging marketに関心を持っている人がざくざく出てくるので、そういった人たちとのネットワークを深めてきたい。

ランチのネタにと色々準備をしていて色々なことに気付かされた。

①学校の授業やリクルーティングプロセスのみならず、自分が関心を持つことについては自分で調べ、勉強していく時間を取ることが大事。かつ面白い。日本でもそうだったが、何でも上から降ってくるわけではない。

②これまでの仕事の経験を効果的にプレゼンするにはそれなりの訓練が必要。ちょっとした紹介であればMBAのインタビューの時期に死ぬほど練習してきたが、アフリカの現場で得たinsightは何なのか?それが仕事にどう役に立っていくのか?詰めが甘い。

③「人と人をつなげる」と面白いし、それなりに感謝される。

さて、これからもActionをどんどん起こしていこう。

2009年9月16日水曜日

毒針殺法

LEAD (Leadership Effectiveness and Development)というコアの授業が3週間続くのですが、丁度今日あたりが折り返し地点。新人研修からチームワークと年功序列を植え付けられている日本人学生にとってみれば社会人としての前提条件、と思えるものもあるのだが、そうはいっても良くオーガナイズされており、非常にチャレンジングである。

特にコミュニケーションの壁を打ち破ってチームやクラスに貢献していくプロセスはかなり面白い。基本的に僕の作戦は毒針殺法。がんがんしゃべりまくってチームをリードするのはコトバの問題からして難しいし、顰蹙を買う可能性がある。従って皆の盲点を付くアイデアや視点で一発で殺していく(=説得する)しかない。

今日はグループディスカッションをビデオで取って、自分のチームへの貢献具合を見る、という日本では絶対受け入れられないようなセッションがあった。アメリカでは(日本でもそうだと思うが)仕切る人が必ずしも一番カシコイわけではなく、困ったちゃんな人も結構いるのだが、今日のグループは良い感じだった。僕も必殺の毒針で何度か殺すことができて満足。ラップアップのセッションではビデオを見た後、ファシリテーターから個別の評価。「比較的静かだったが、発言のポイントはクリアでクリティカル。非常によい貢献をした。もっと自信をもって積極的に、大きな声で話して行け。」とのこと。

少しずつだが、こちらでのコミュニケーションの取り方をつかみつつある。今週の頭に、あるクラスでの議論の内容に対して「それは違う!!」と強く叫びたかったが、短い時間でうまく自分の考えをサマライズ出来なくて発言できなかったことがあり、かなり悔しい思いをしたのだが、こうやって一歩一歩前進していくしかない。


帰りは学費を支払ってキャンパスをのんびり歩いて駅まで。ぽかぽかして気持ち良い日だ。こんなすばらしい環境で、自分のやりたいことに打ち込めることの幸せを、あらためてかみしめた。

2009年9月13日日曜日

Kevin Murphy

さて、どの授業を取るか、決断のときだ。

先週の金曜日にFacultyから分野毎の授業概要の説明があった。その後、昼食を取りながら講師陣との個別の質疑応答。

Boothのカリキュラムは他のMBAとくらべて柔軟で、それぞれの生徒が自由にカリキュラムを組み立てられることで有名。カリキュラムを組み立てる上では、必修の授業を埋めつつ、キャリア上取っておきたい授業、Labコース(実習)などの面白い授業、そしてそれらを取るためのpre-requisiteとなっている授業をうまく散りばめる必要がある。普通のシラバスに加えて、学生からの評価、平均勉強時間なんていうのもWeb上で確認できて良い判断材料にはなる。しかし150以上ある授業のうち、どれをどのタイミングで取るかは非常に悩ましい。

ということで、カリキュラムの全体像をつかみ、細かすぎて分からない各授業の違いを知るのにはすばらしい機会だった。講師陣は、「●●のバックグラウンドがあって、今後■■みたいなことをしたい、会計の知識は学校で2~3個授業を取っただけだけれども、どの授業が向いているでしょうか?」といった質問にも丁寧に答えてくれてとても助かった。

今回の目玉はKevin Murphy。ミクロ経済学の「天才的」教授だ(実際に大学院時代に彼の論文を読んだし…)が、授業のワークロードは超厳しく、週20時間の予習なんていうのもざらにあるらしい。ということで取るべきか止めるべきか、結構まよって何人かの学生と話をしたのだが、返ってくる答えは、「経済のバックグラウンドがあるなら、やるしかないだろ」、もしくは「俺は取らないけどね、ご自由に」。これでは、受けようか迷っている、と関心表明を示した瞬間に受けることが決まってしまうようなもんだな…。あまつさえ、「俺も受けるから、一緒にStudy Group作ろうぜ」という奴も出てくる始末。

まぁ、自分の経済学のキャパシティを知っておく良い機会だし、受けてみるか。ミクロ勉強していて仕事で役に立ったということは全くないが、シカゴ流に言うとDisciplineを学んでおくことで、考え方、行動が変わってくる筈だし…。

といっても、Biddingシステムで落とされるかもしれないけどね。

2009年9月12日土曜日

Cubs Game!!

しばらく投稿できませんでした。今週は月曜がLabor Dayでお休み、火曜日から木曜日が合宿、金曜日がコースのイントロと相変わらず一週間終わるとヘロヘロ。

さて、今日はBoothの"Cubs Day"。昨日、新入生全員にタダ券が配られた。FukudomeTシャツを購入してがっつり観戦してきました。試合は7-6でカブスの負け。7回に5-5の同点に追いつきつつも9回表に勝ち越されるというイケてない試合展開で、観客も散漫としていた。福留は4凡退…。

帰りには、たまたま試合に来ていた(Facebookで知った)Kelloggの日本人学生と軽く食事を取りながら雑談。シカゴとは違い全ての学生が500m四方の中に住んでいるらしく、5個くらいしかない飲み屋にいけば必ず誰かに会える、という環境らしい。そして、飲み会では一気飲みをするらしい。やっぱり体育会系なんだなぁと思いつつ、それはそれで楽しそうだなと…。

先週の話はまた明日にでも投稿します。

2009年9月8日火曜日

明日から授業


というかオリエンテーションで2泊3日の合宿です。新人研修みたい。今日はシカゴの夏を楽しむべく外をぶらぶらして、授業調べ、レジュメのアップデート。Boothにはレジュメのデータベースもあって、作り方の個別指導もしてくれる。先輩方の素晴らしいレジュメとキャリアに身震いしつつ、MBAに受かることと、MBAでうまくやっていくことは全く別物だとあらためて実感。自分からアクションを取らないとなにも動かない。でもアクションを取るためのリソースは揃っている。それがBoothの良いところです。

2009年9月7日月曜日

満月空に高く

最近、昔のMBA生のブログを見て、この時期どんなことをやっていたのか、参考にさせてもらっている。MBAを受けている頃と比べても、より現実味を持って見ることが出来、また違った味わいである。

おとなりKellogg (Northwestern大学)からアメリカの事業会社に就職した方の体験記を読み、恐ろしくて背筋が凍った。失業率9%の国でアメリカ語を操りながら職を見つけるのは半端なことではない。マジでガチで気合が入った。

ということで、取りたい授業のチェックをしてアメリカ人バンカーの家に飲みに行く(笑)。IKEAで揃えた殺風景な我が家と比べて相当豪華。バーベキューも最高にうまい。飲み会に来ていた友達の旦那さんで、韓国で生まれ、ドイツで育ち、アメリカに渡って来たHさんと話す。アメリカで住むにはアメリカ人の奥さんを見つけることだよ、ただ超難関だけどね、とうそぶきつつ、「アメリカと日本では違うことが多いだろうけどそれを拒絶してはだめだ。今のところ受け入れてそうだから大丈夫だと思うけど。」と励ましてもらった。

夜中まで飲んで帰り道で空を見上げると満月(ちょっと欠けてたけど)が高く上がっていた。ちょうどシカゴに着いたときと同じ月だ。



ところで、シカゴの街っていったいどんなところかしらん、というのが良く分かる動画を紹介します。最初の1分はインタビューなので面倒であれば飛ばして見てください。

2009年9月4日金曜日

Int'l Student Orientation

今日はBoothのインターナショナルが集まるオリエンテーション。アメリカについて良く知って、授業と就職活動に活かそう、という試みだ。Boothは自由な雰囲気で、独立独歩を尊しとなす学校といわれているが、学生の生活にたいする気配りは細かいし、学校が提供してくれるネットワークの機会もさりげなく多い。

これまで会ったことの無かった中国系、台湾系、インド系などのアジア人とも初顔合わせ。思うに、こういった時にはバックパッカー系の友達作りがすごく生きている気がする。初めてうちのマンションに住んでいる人と会うこともでき、これも収穫。

今週はアメリカ人のお宅にお邪魔したり、アカウンティングやオリエンテーションで新しい知り合いが出来たり収穫が多かった。同じキャリアを目指す人とも知り合えた。どんどん深くに潜って行きます。そして高く飛びたい。

2009年9月3日木曜日

シカゴ食事情

昨日・今日は日本人留学生と食事。久しぶりの白身魚に盛り上がる。といっても、シカゴの食事情は思ったより良い。もちろん、日本みたいに5分でコンビニに行ってさくっと食べる、みたいなことは出来ないが、アジア系、日本食は街を歩いていると驚くほど目に入ってくる(行ったこと無いけど)。すごいのがスーパーの品揃え。
しょうゆはもちろん、しいたけ、のり、みりん、料理酒、お酢、味噌と近くのスーパーで全て手に入る。もちろんカリフォルニア米コシヒカリもなかなかうまい。なぜかポッキーもおいてある。

下のほうにあるのがカリフォルニア米「かがやき」。そばも置いてある。日本食材店ではなく、どちらの写真も家の近くのスーパー。ということで、日本食パーティーの企画のために頑張って練習しないと。


夏の間は毎週2回、家の近くで花火があがる。今日はアカウンティングのあと、日本人会→友達の家で飲みと回って疲れた。寝不足です。



2009年9月1日火曜日

Accounting授業開始

昨日からAccountingの授業開始。朝の8:30から、夕方の16:30までみっちりと授業と練習。本番の授業の教室を使って、通常の授業で使うテキストを用いて進めるので、Boothの授業の雰囲気を味わうことが出来る。

まずは教室で人の話を聞くことになれるところから…といった感じだが、先週のRandom Walkが割と若い人(25~27)中心だったのに対し、こちらは20代後半から30代の学生が多そうな感じで、落ち着いていてそれはそれでいい感じだ。とにかく、この時期はネットワーキングが命、色々な人と話をするようにしている。軍でヘリコプターの操縦をしていた人なんかもいて、面白い。今日はこれから飲み会。さくっと行って、さくっと切り上げよう…。