2010年3月1日月曜日

高校の頃シバリョーをよく読んだがこの「峠」という小説は結構衝撃的だった。明治維新の頃、小藩である長岡藩出身の俊英河合継之助が明治維新の立役者たちと触れ合うことで成長していきながら、結局は袂を分かって長岡藩と命運を共にする、というお話、だったと思う。「竜馬が行く」みたいな爽快感はない。まぁ読後感は人によって違うだろうけど、当時、全く損な人生だな~と思った。

峠 (上巻) (新潮文庫)峠 (上巻) (新潮文庫)
著者:司馬 遼太郎
販売元:新潮社
発売日:2003-10
おすすめ度:4.5





最近このお話をよく思い出すが、どんなに優秀な人でも多勢に無勢、時代の波には勝てない。我々にとって見れば、好むと好まざると片足を突っ込んでいる日本が沈んでいく最中に、どうやって活路を見出していくかというのは中長期的には最大の課題(日本が沈んでないと思う人は人口増加率と経済成長率を他国と比較してくださいね)。長期的には国造りに関われればいいのかもしれないが、中期的には海外で儲けられるようになっておかなければならない。

ちなみに、完全にエクソダスするのは超難しいと思います。研究者やアーティストを除いて日本とのつながりなしで海外でバリバリ活躍している日本人は殆どいないんじゃないでしょうか。

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