2010年2月13日土曜日

故郷に錦を飾る: Remittance 2

と、いうことで、前回はやや中途半端なところで終わってしまいました。とはいえ立派な結論があるわけではありません。従って、投稿する気が失せていたのですが、何も投稿しないのも気持ち悪いので、語尾をですます調に変えて投稿することにしました。

とにかく、最近考えているのは、農業生産・資源輸出と送金で成り立っている国と、製造業やサービス業でも稼げる地域の経済中心国との二極分化と、言語・文化の相違によるブロック化が今後加速するのではないかということです。これは決して悪いことではなく、おそらくアフリカの成長シナリオとしては唯一ありえるものなのではないかと思っています。

この場合、内陸国でとりうる政策と、成長が望める国とでとりうる政策、国際機関やドナーの方針というのも自ずと変わってくるのではないかと思います。政策的には内陸国は潔く諦めて「教育県」を目指すということです。ビジネスとしては送金システムのインフラが不十分らしいのでそこが狙い目。

Counterargumentとして、アフリカが外貨を稼ぐには農業と資源の輸出しかないのでアフリカ域内のブロック化は起こらない、という論点があると思います。あとは移民というのは昔から問題の種になっています。この話なんかは有名です。それから政策的にそんな割り切りが出来るかというと程度の問題ですが限り無く困難でしょう。もちろん、送金以外の経済活動のトランザクションも考えないといけません。

色々とこの話について調べたところ、すでに膨大な量の研究がなされています。ここなんかを参考にしてください。本当は内陸国がどういう政策を取れるのかを議論したかったのですが、考えれば考えるほど、如何に選択と集中が難しいかを思い知らされ、諦めました。そのあたりは、ビジネスケースとは様相が違います。

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