2010年1月21日木曜日

故郷に錦を飾る: Remittance 1

なぜか内陸国での仕事が多い時期があり、ラオスとかマリとかに何度か行ったのですが、そもそもインフラの整備が不十分な内陸国が如何なる成長戦略をとり得るのかと考えても、中々答えは出ない。ところがレソトという国は面白くて、台湾人が作った繊維工場と水資源の輸出以外は農業を含めて大した産業はないのに、街を歩いていて明らかに周りの国よりも生活水準が高いように感じられた。さらによくよく見ていると子供と老人の数は多いが若い男の人が驚くほど少ない。調べてみると、GDPの四分の一が海外(主に南ア)からの収入で成り立っているということで、成る程、と得心がいったのだが、これもひとつの発展のあり方なのかも知れない。

調べてみたところ、アフリカ域内外の移民の数は1000万人~3000万人と推計されており(アフリカ全体の人口は8億人程度)、機関によって推計値が違いすぎるが、うち先進国に住んでいる人口は全体の3%程度らしい。先進国からの送金を含むremittance(仕送り)は、400億ドルと推計されており、これはアフリカ全体のGDP(9870億ドル)の4%程度。ちなみに日本のGDPは43,000億ドル(約430兆円)位なので、アフリカ経済がどれだけ小さいかが良く分かる。大体、韓国のGDPと同じくらいです。それはいいとして、4%というのは少ない気もするが、GDPのうち原油などの資源輸出を抜いて考え、あとはこの費用が全て生活費にまかなわれるとすれば、結構インパクトは大きい筈である。

そもそもアフリカでは英語・フランス語・スワヒリ語あたりが話せれば、地域の中心国であるセネガル、ナイジェリア、南ア、ケニア、タンザニアあたりで仕事が出来る筈なので、アジアよりは国境の壁が低いのだと思う。

と、ここまで書いて思ったより時間を消費してしまったので続きはまた後日。最近こういう良くわかんない話を検証してみようという変なモチベーションが有り余っていて、一日に幾つかのアイデアが出てくる。それはいいんですがいざ文章にするとなると一応Factも集めないといけないし、かといってまとめておかないと妄想のままで終わるので困ったものです。まぁ、本当に重要なことをないがしろにして現実逃避しているだけの気もしますが。

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