2010年5月3日月曜日

パール・バック「大地」

中国ネタばかり書いていてふと思い出したこの本。中国北部の貧しい農夫が「美人じゃなくていいから良く働く奥さんをください」といって結婚し、時代の波に翻弄されながら富を築き、しかし家族は引き裂かれ・・・という王道な大河小説。最後は孫の世代の話になり、アメリカに留学するあたりかなり共感できたりするのだが、それはおいておいても、物凄く面白いです。GW中に是非どうぞ。4巻読みきる自信の無い方は1巻だけ買って読んでもとりあえず完結するので試しに読んでみると良いかも。

大地 (1) (岩波文庫)大地 (1) (岩波文庫)
著者:パール・バック
販売元:岩波書店
発売日:1997-02
おすすめ度:4.5
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大河小説ものでは高校の頃にこの本を読んで激しく感動した。これも女性作家、中国、3世代ですが時代的には文化大革命の頃が中心となっている。

ワイルド・スワン(上) (講談社文庫)ワイルド・スワン(上) (講談社文庫)
著者:ユン チアン
販売元:講談社
発売日:2007-03-06
おすすめ度:4.5
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そして、世代をまたぐ大河小説といったら、これに勝るものは無いのではないでしょうか。上の二つとは全く違うテイストです。また読んでみたい。

百年の孤独百年の孤独
著者:G. ガルシア=マルケス
販売元:新潮社
発売日:1999-08
おすすめ度:4.5
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ちなみにガルシアマルケスもパールバックもノーベル文学賞作家ですね。

2 件のコメント:

  1. いずれもマスターピースと呼ぶに相応しい本ですね。最近はケースと論文しか読んでいないのでこういう作品を読む時間もつくりたいものデス。

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  2. いやぁ、本当は昼からビール飲みながら読書でもしたら、この季節最高なんでしょうけどね~。社会人になって以降、小説にかける時間がめっきり減りました。

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