2010年12月30日木曜日

今年の面白かった小説4選

学期中は何故かまったく読む気になれないのですが、旅行中や休みの期間、日本語で小説を読むと非常に幸せになります。と、言うことで今年読んだ何冊かの中で、ベストの4冊はこちら。

アブサロム、アブサロム! (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-9)アブサロム、アブサロム! (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-9)
著者:ウィリアム フォークナー
河出書房新社(2008-07-11)
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最初の半分くらいを読んでいるところでは、ありがちな大河小説か?と思うのですが、後半話が進むにつれて、重層的にストーリーが織り込まれていく。その重厚さに圧巻されました。南北戦争後のアメリカの社会変動と差別を背景にかかれた一冊。

冷血冷血
著者:トルーマン・カポーティ
新潮社(2005-09-29)
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中西部の田舎町で起きた一家殺人事件を追う一冊。緻密な調査に基づいて書かれた実話で、事件を追う緊張感とアメリカの田舎の乾いた風、そして犯人達の不可解で狂気じみた息遣いが伝わってくる素晴らしい本です。

少将滋幹の母 (中公文庫)少将滋幹の母 (中公文庫)
著者:谷崎 潤一郎
中央公論新社(2006-03)
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美しい日本語を味わう一冊。平安時代を背景とした寓話風の話で、読み進むにつれて不思議な雰囲気になります。

大地 (1) (岩波文庫)大地 (1) (岩波文庫)
著者:パール・バック
岩波書店(1997-02-17)
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これは前もとりあげましたが、中国を舞台としたオーセンティックな大河小説ながら全く飽きさせません。徹夜必死。

来年もちょくちょく時間を見つけて読んでいきたいなぁ。

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